電気代の高騰が気になる今日この頃。「こまめにコンセントを抜いて待機電力を節約しましょう」というアドバイスをよく見かけます。
でも、使うたびにすべてのコンセントを抜き差しするのは正直かなり面倒ですよね。「こんなに苦労して、一体いくら節約になっているんだろう?」とモヤモヤしたことはありませんか。
そこで今回は、身の回りにある家電の待機電力を、電力モニタリング機能が付いたスマートプラグ(Meross MSS305)を使って片っ端から測ってみました。カタログ値の集約ではなく、一般人が自宅で実際に測った「生の実測データ(一次情報)」を2つの表でご紹介します。
1. ACアダプターの待機電力実測データ
まずは、スマホやPC、水回り家電のACアダプター類の計測データです。全国家庭電気製品公正取引協議会の目安である「1kWh=31円」で年間の電気代を試算しています。
| ACアダプターの待機電力実測一覧 | ||
|---|---|---|
| メーカー | 用途 | 待機電力(W) |
| Apple | iPhone用 | 0.02W(約5円/年) |
| Google TV用 | 0.02W(約5円/年) | |
| Lenovo | パソコン用 | 0.04W(約11円/年) |
| SHARP | Androidスマホ用 | 0.04W(約11円/年) |
| Brown | トリマー用 | 0.05W(約14円/年) |
| Panasonic | シェーバー用 | 0.06W(約16円/年) |
| Anker | PD急速充電器45W | 0.06W(約16円/年) |
| Xiaomi | タブレット用 | 0.06W(約16円/年) |
| ASUS | 古いタブレット用 | 0.08W(約22円/年) |
| Apple | 古いiPhone用 | 0.20W(約54円/年) |
| Brown | 電動ハブラシ用 | 0.73W(約198円/年) |
近年のアダプターは放置でOK!非接触充電器は必ず抜く
表を見てもわかる通り、近年のスマホ充電器(0.02W〜0.06W)は家中に10個挿しっぱなしにしていても年間合計で200円以下にしかなりません。抜き差しの手間やストレスを考えれば、放置で全く問題ありません。
しかし、非常に高かったのがブラウンの電動歯ブラシ用(0.73W)です。最新型(カタログ値0.9W)でも高い待機電力を食い続けています。
調べてみると、この理由は、水回り家電特有の「非接触(電磁誘導)充電」という構造にあるようです。防水性を高めるため金属端子を出さない代わりに、充電スタンド側が常に磁界を張って本体の着脱を待ち受けているため、最新スマホ充電器の約40台分もの待機電力を絶えず消費しています。「便利さと引き換えの落とし穴」と言えるため、電動歯ブラシ等の非接触充電器は充電時以外コンセントを抜いておくのが賢明です。
💡 memo:2016年以前の古いアダプターは要注意!
2015〜2016年頃に世界的な省エネ規制が強化されたため、10年前以前のアダプターや古いPC用電源は待機電力が高いものが多く存在します。
これらを放置すると年間1,000円〜3,000円レベルの無駄になる可能性があるため、10年以上前の古い充電器は使用を控えたほうが良いでしょう。
※ちなみに「ダイソー等の100均格安アダプターは最新でも待機電力が高いのでは?」という疑問も湧いてきました。基板コストの兼ね合いで0.08W前後と予想していますが、こちらも近々、購入して検証してみる予定です!
2. 家電・インフラ機器の待機電力実測データ
続いて、主要な我が家での電化製品の実測結果です。こちらも1kWh=31円で計算した年間目安を添えています。
| 家電の待機電力実測一覧 | ||
|---|---|---|
| メーカー | 品名 | 待機電力(W) |
| HAIER | 洗濯機(電子ボタン)JWU55B | 0W(0円/年) |
| Umimile | ワイヤレスチャイム2台 | 0.08W(約22円/年) |
| COSORI | エアフライヤーlite 2.0 | 0.09W(約24円/年) |
| NITORI | セラミックファンヒーターNP23G | 0.12W(約33円/年) |
| BROTHER | Wi-Fiプリンター | 0.15W(約41円/年) |
| タンスのゲン | 除湿機JO07 | 0.30W(約81円/年) |
| TIGER | 炊飯器 | 0.36W(約98円/年) |
| MEROSS | スマートプラグMSS305 | 0.55W(約149円/年) |
| HAIER | ウインドエアコンJA16W | 0.77W(約209円/年) |
| 新コスモス電機 | ガス警報器 | 0.77W(約209円/年) |
| CORONA | 石油ファンヒーターWZ36BYG | 0.80W(約217円/年) |
| RINNAI | 給湯器RUXUE2016W | 0.80W(約217円/年) |
| TWINBIRD | 電子レンジDRE273 | 0.84W(約228円/年) |
| SHARP | プラズマクラスターDYS01 | 1.00W(約272円/年) |
| PANASONIC | IHクッキングヒーターKZPH34 | 1.20W(約326円/年) |
| ZTE | 無線ルーター SPEED WI-FI L11 | 2.30W(約625円/年) |
| IO DATA | ビデオレコーダーREC-ON HVTR-BCTX3 | 8.00W(約2,172円/年) |
レコーダーの「8.0W大食い」の正体と、調理家電・高出力機器の注意点
今回計測した中でも突出して高いのが、ビデオレコーダー(REC-ON)の8.0W(年間約2,170円)でした。
なぜ電源を切っているのにこれほど食うのかというと、「外出先のスマホからいつでもすぐに番組へアクセスできるモード(ネットワーク待機+クイック起動)」をオンにしているためです。バックグラウンドで常に通信を維持しているため、本体が休んでいても通信回路がフル稼働しています。
この高速アクセス機能をオフにすれば、省エネ電力の0.1W程度に下がりますが、そうするとスマホでどこでもTVが見られるという「ネットワークビデオレコーダーの最大の価値」が失われてしまいます。まさに利便性と電気代のトレードオフです。
また、電子レンジ(0.84W)やIH(1.20W)などの調理家電は、安全面と節電の両観点から使わない時はコンセントを抜く(またはタップで切る)のが基本です。さらに、高出力なWi-Fiルーターを利用している場合なども10W程度電力を消費しているので、深夜帯はスマートプラグのタイマーでオフにする運用が効果的です。
[※Meross MSS305の待機電力はおよそ0.55Wです。(電源ONで1.0W程度)電力は多くはないですが、節電目的でスマートスイッチを多用すればそれだけ待機電電力がかかるということはコスト計算に入れておくべきでしょう。]
💡 memo:洗濯機の「電源オンの遅い理由」と「待機電力0W」の関係
実測データで唯一0Wだった洗濯機(ハイアール等)ですが、「電源を入れるときに反応が一瞬遅い」と感じたことはありませんか?
実はこれ、調べてみると待機電力を完全なゼロにするため、電源OFF時は基板への給電自体を物理的にリレーで遮断しているからです。ボタンを押してからマイコンが立ち上がるまでタイムラグが発生する仕組みのようです。たまにしか押さない洗濯機なら、待機電力0Wのメリットの方が圧倒的に大きいですね。
3. まとめ:不要なものを切るだけでどれくらい節約できる?
【結論】全部挿しっぱなしだと年間約5,000円オーバー!賢く抜いて年約4,000円を浮かせよう
今回計測した家電をすべて挿しっぱなしにすると、合計待機電力は約20W近くになり、年間電気代は約5,000円超(1日あたり約15円)に達します。
このうち、ガス警報器・給湯器・チャイムなどの絶対に必要なインフラ設備(約1.65W=年間約450円)は必要費用です。残りの約4,000円〜4,500円分が、無駄を削ることで節約できるポテンシャルとなります。
実測データから見えてきた、ストレスのない「我が家のコンセント仕分けルール」は以下の通りです。
抜く・切るべき家電(節約効果が大きいターゲット)
- 非接触充電器(電動歯ブラシ・シェーバー等):スマホ数十台分食うので使わない時は抜く
- 調理家電(電子レンジ・IHクッキングヒーター):高出力で待機電力も大きい。安全のためにも切る
- 10年以上前の古いACアダプター・PC用:2016年以前のものは待機電力が高いので抜く/処分する
- 高出力Wi-Fiルーター・レコーダー:不使用の深夜帯などはスマートプラグのタイマーでオフにする
放置でいい家電(無理に抜き差ししなくてOK)
- 最新のスマホ・タブレット充電器(0.02W〜0.06W):10個挿しても年間100〜200円程度なので放置でOK
- 生活インフラ機器(ガス警報器・給湯器・チャイム等):安全と快適のための必要経費
すべてのコンセントをこまめに抜く必要はありません。効果が薄い最新充電器は放置してストレスを減らし、本当に電力を食っているターゲット(非接触充電・調理家電・古いアダプター・深夜の通信機器)だけを賢く管理して、電気代のモヤモヤをスッキリ解決していきましょう。
📋️:EXTRA LOG[おまけログ]|スマートプラグで手軽に電気代のモヤモヤ解消
「我が家のあの家電、どれくらい電気を使っているんだろう?」という疑問は、電力計測ができるスマートプラグが1台あると一発で解決します。
スマートプラグなら、スマホアプリで手軽に消費電力を確認できるうえ、必要に応じてスマホから電源をオンオフするタイマー管理も可能です。色々なメーカーから発売されていますので自分にあった機能のスマートプラグを探してみてください。
実際に数字で確認できれば「これは放置で大丈夫」「これはタイマーで切ろう」と納得して判断できるので、無駄な節約疲れがなくなりますよ。

